この記事のポイント
⚫︎消費者ラボは、「くらしクリエートフォーラム2025 in 関西」で「ダークパターン」について報告予定。テーマ選定にあたり、通信関連の消費者トラブルのような具体的な問題ではなく、資本主義社会における行動経済学の悪用としてのダークパターンの概要を紹介している。
⚫︎日本では義務教育で消費者教育が導入されているが、高度な知識が必要な消費者問題は本来、高等教育や社会人向けの研修で体系的に学ぶべきものである。しかし、現在の消費者教育はフードロスやゴミの分別などの初歩的な内容にとどまり、高校生以下では実践的な消費者問題への対応が難しい。
⚫︎ダークパターンは、行動経済学を悪用し、事業者が慎重に設計する「人をあざむくデザイン」。一方で、モラルを重視する事業者も存在する。今回は、身近なダークパターンの種類や基本的な知識を紹介する。消費者は、商品やサービスのデザインにダークパターンが潜んでいる可能性を常に疑い、慎重に意思決定することが重要である。
出展内容の選定にあたって
消費者団体 大阪府消費生活リーダー会は、分科会の大阪府消費生活研究会(略称:消費者ラボ)共同で、くらしクリエートフォーラム2025 in 関西の実行委員として、「ダークパターン?なんだそれ?」を報告しました。
テーマの選出にあたっては、数年間取り組んできたスマホなどの通信関連の消費者トラブルのような、具体的なものではありません。
当団体の最後の出展内容にふさわしいテーマを考えました。
私たちの暮らす世界である資本主義経済社会での、行動経済学の悪用で、消費者問題の根幹ともいえる「ダークパターン」の初歩的な概要をまとめ紹介します。
くらしクリエートフォーラム2025 in 関西の開催概要
- 開催日時:2025年2月21日(金) 14:00〜17:00
- 開催場所:大阪府社会福祉会館(Zoomにて同時オンライン開催)
報告内容資料
- 動画資料:9分弱(YouTubeの動画)
- 資料を紙面化したPDF:10ページ(コンビニマルチコピー機にて印刷可能です。※印刷費用、通信費用は各自の負担となります。)
※PDFの内容とダウンロードリンクは、文末にあります。
報告内容詳細
日本社会や消費者トラブルを俯瞰(ふかん)してみると、義務教育から消費者教育の導入は進んでいますが、表明的であり実効性が伴わない違和感があります。
例えば、学生が特定商取引法を理解してクーリングオフ制度を使うには、消費者行政に相談し、クーリングオフ制度の対象であることを確認して、期間内に定められた様式にてクーリングオフ制度の意思表示を事業者側に通知して、事業者との返金交渉をすることは、かなりハードルが高く感じます。
実際には社会人であっても、クーリングオフ制度の活用は、ハードルが高く感じて泣き寝入りする方が少なくないと思います。
そして、人々は消費者被害を取り戻すことができなくて、自分自身が失敗したわけではないと、都合の良いように自己暗示をかけて、少し事実と異なる内容を人に話します。これが怪しさや話の違和感を、聞く人になんとなく与えるのです。正確な法的対策が人によって変わり、よくわからなくなる要因になっています。
そもそも消費者問題は、大学などの高等教育にて学ぶ、高度で幅広い教養が求められる内容です。
本来あるべき姿として、大学や大学院、社会人に対して国が体系的に研修を実施して、社会人に対しては研修期間は日当補償をする義務があると考えます。なぜならば、消費者被害は人々の暮らしの中の可処分所得を搾取しているからです。
したがって、消費者問題の知識を深めることは、人が暮らしていく上で必要な知識で、自分自身の人権を守ることになるのです。
暮らしの主体となることが未経験、高校生以下の学生や児童に消費者教育を実施したところで、フードロスやゴミの分別などの初歩程度の目の前の作業しか、理解は難しいものがあります。
正確な情報源として、個別具体的な消費者トラブルの事例は国民生活センターが告知していますが、一般的な考え方や手口の説明の抽象化で応用対策が可能な柔軟性を含んでいる啓発内容を見たことがありません。
このダークパターンは、行動経済学を悪用する方針の事業者がモラルよりも利益重視で投資して「人をあざむくデザイン」を時間と労力をかけて慎重に作り続けています。もちろん、モラルを優先して社会を騙すことは禁止している事業者も多くあります。
今回は暮らしに身近にあるダークパターンについて、初歩的な知識と、手法の種類を上げています。
ダークパターンに対策するには、消費者はあらゆる商品やサービスのデザインや設計にダークパターンが組み込まれていることを、常に疑いの目をもち、よく考えて自分自身で意思決定をすることが大切です。
ダークパターンを知ることは、世の中には甘えやまやかしは通用せず、厳しい現実社会と向き合うことになります。日本全体が暮らし(プライベート)で、先送りして逃避していたことで、これから対応するのがとても難易度が高くなっています。それでも多くの事業者は手を緩めることなくダークパターンで迫ってきます。
幸いにも時代が追いついて、汎用型の人工知能がスマートフォンに搭載され、アシスタントのような人工知能にビッグデータから最も確からしい事を確認しながらダークパターンを回避することも可能になりました。
ですが、デジタルリテラシーや暮らしのリテラシーを自己研鑽され応用力があり助かる方と、他人事にして助からない方との格差が今後はますます広がる事でしょう。
資料を紙面化したPDFデータ
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